Duckhan / 徳 閑

実家広州は日本で最も親しまれている広東料理のオリジンである。広東と香港の辺りに飲茶(ヤムチャ)は日常生活の一環と言われている。朝からお昼まで中国茶を飲みながら、肉まんやシュウマイといった点心(てんしん)を味わうというのんびりした行事である。

中国式の建築から造形の要素を引き出し、茶壺としての適切な形になれるように工夫した。

広東料理の食器はだいたい白い系が多いし、その中に高級広東料理のお店は清潔感を伝えるため、内装は明るい雰囲気が漂うのが基本なので、茶壺の色もそれに合わせるよう、釉は選りすぐられた白いマットを使った。

日本には「壺中天」という言葉があり、中国語「壺中天地」の略で、中国茶文化には茶壺の中に乾坤が秘めるだそうだ。茶壺は愛着を持って長時間使用すると茶渋が白いマットの罅に染み込んではじめて「乾坤」が現れる。