Synergy / 共 鳴

技法としては磁土を液体状にして石膏型に鋳込むということです。液体状の磁土は石膏にどんどん水分を吸われて固くになる。液体から固体に変化するプロセスは羊羹の歴史を見れば、羊羹の変遷と一緒である。

「羊羹」の「羹」は訓読みで「あつもの」、つまり、とろみのある汁物を指す。中国では「羊羹」は羊の肉を使ったスープのことだった。日本には、鎌倉~室町時代に中国に留学した禅僧によって「点心(てんじん)」の一つとしてもたらされた。時代とともに甘みが加わり、蒸羊羹が誕生、江戸時代後期(1800年頃)には、現在の主流である、寒天を用いた煉羊羹がつくられるようになった。

菓子器と羊羹、液体と固体、昔と現在、とある瞬間共鳴が響く。